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2023

生と死の形而上

素材:silver, iron

私の幼少期、家族の誕生式と葬式の中、ジュエリーと出会った印象、そして、今生きていく日常の中、些細な生と死への感動から生まれた創作のモチベ。彫りを施す、線の表情を入れ、純白で繊細な銀の蘭を、生への象徴である。自然に腐食、錆びていく墓碑のような、柩のような形の鉄を、死への象徴である。対照的な二つの要素の結びつけ、作品を鑑賞する側である人々の日常生活に潜在する「生と死」に対する感受性を高めることを試みている。「死に向かって生きる」という命の悲しさ、無常。死が存在するからこそ生まれる、生の中の美しく感動的で、暖かい瞬間をより大切にし、ポジティブな生き方をするよう、ジュエリーを通して伝えたいと考えた。